「趣味がない」著者がさまざまな趣味に勤しむ人々への取材を行い、12章に分けて多種多様な趣味人たちを訪ねて、そこに驚きを見つけていきます。
鉄道、坂本龍馬、航空無線、そば打ち、ヨガ、切手、エコ、防災、亀、俳優、ゲーム、ラジコン、ボウリング、階段、茶道、ガーデニング、登山。
未知の世界ばかりで、面白くないわけではないのですが、それぞれへの掘り下げがほどほどになってしまっていて結果的に浅く広く羅列する作業で終わってしまった感があります。
「ラジオ体操」だけで対象にある意味くどく迫りつづけ、一冊の本として成立させてしまう著者にとっては本書での「趣味」というテーマはあまりに広大すぎてかえって持ち味が発揮されなかったのではないでしょうか。前述の『素晴らしきラジオ体操』や『はい、泳げません』のように対象を絞って取材だけでなく体験にまで至っていればより興味深い著作になったように感じます。
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- 感想投稿日 : 2020年7月23日
- 読了日 : 2020年7月23日
- 本棚登録日 : 2020年7月23日
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