イギリスで、建築家の両親と3つ下の妹ジャネットと暮らすグレゴリー。小さな頃から母を助けるお手伝いさんと暮らして来たが、たびたび変わるため落ち着かない。それが、新しく来たマルタとは気が合い、懐いている。マルタは心に孤独を抱えている。グレゴリーもそうなのだ。そして、マルタが、自分の居場所であるこの台所には何かが足りない、と話した時、それをマルタに与えるのは自分しかいない、と思う。
そこからのグレゴリーの行動力や変化は両親やジャネットを驚かせ、グレゴリー自身もびっくりするほどだった。グレゴリーとジャネットの会話は、本当に楽しく、仲の良さが微笑ましい。
台所のマリアさまをもらったマルタの喜びはいかほどか、とこちらも嬉しくなる。素晴らしい作品で、何度でも読みたくなる。
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- 感想投稿日 : 2023年11月28日
- 読了日 : 2023年11月28日
- 本棚登録日 : 2023年11月28日
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