短編が3作品収録されている。
表題の人獣細工が一番好みだった。
史記の人彘(ひとぶた)とは違う人彘。
しかし、人の手によって細工されて歪な存在にされてしまった事は同じ。つくり手はそれに愉しみを感じていた事も。
この冒涜的で気味の悪い雰囲気が、ゾクッとして良い。
自分の愉しみの為に、他人の尊厳を踏み潰す事を厭わない、否むしろそれさえも歓びなのかもしれない。
汚いもの、悪いもの、残酷なものに何故か惹かれる人は読んでみるのも良いかもしれない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年5月5日
- 読了日 : 2023年5月3日
- 本棚登録日 : 2023年4月26日
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