新装版 銀行総務特命 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2011年11月15日発売)
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感想 : 301
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銀行総務特命 池井戸潤さん

「法律の上で問題はなくても、
人として許されないこともある。」
著書より抜粋。

1.印象
さながら、あの相棒の特命係のような部署。
基本的には、特段の仕事、ルーティンは無し。
何か起こったら、それを銀行の組織とは秘密裏に、独立した組織として調査する権限のある組織。

2.現実の組織へ対比すると、、、
内部監査。

規程どおりに運用されているか?
また、取引価格に疑問を呈するところはないか?
はたまた、その新規取引先選定の経緯は?選定プロセスは?

その視点で読むだけで、内部監査の勘所もあがるやもしれない。

3.銀行再編の時代に
破綻した場合、預金保護残高には制限がある。
それを見込んで、破綻前に銀行が預金者から、さらに預金を吸いあげる物語が執筆されている。
さらに、それが行員の所得へ。。。


池井戸さんは銀行出身。
主人公に語らせるキーワードに、銀行への未来の想いが秘められているような感じもする。

#読書好きな人とつながりたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年11月7日
読了日 : 2020年11月7日
本棚登録日 : 2020年10月24日

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