人間タワー (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年11月10日発売)
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「人間タワー」朝比奈あすか 著

1.人間タワーとは?
運動会でみる、あのタワーのことです。
人間タワーについて、下記の登場人物のひとたちが、想いを語ります。
①つくる人
 6年生
②見守る人
 教師
 親
③楽しみにしている人
親戚、学校近隣のシニアのひと。

2.本書の読みどころ
現代社会の一面を型取りした小説です。

①シングルマザー
周囲をはばかる気苦労
②6年生
中学受験。自身の意思か?親の意思か?
立ち止まる時間もなく流れる日常。
③教師
学年主任。
学年行事を成功させたい想いと、生徒らの交錯する不安、葛藤との落とし所。
④共働きの子供
熱を出しても、親に迷惑をかけたくない一心で、親の出勤後、親に連絡しないで、学校を休まざるをえない子供心。
⑤孤独
妻に先立たれ、施設で暮らす。妻の亡きことを受けいれることができず、影を求める毎日。

読了後、社会の一面を突きつけられた、そんな印象です。

#読書好きな人と繋がりたい





 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年1月11日
読了日 : 2021年1月11日
本棚登録日 : 2021年1月11日

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