朽ちないサクラ
犯行動機★★★★★
どんでん返し★★★★★
物語設定★★★
【購読動機】
「盤上の向日葵」をはじめとして複数の書籍を購読している作家さんのおひとりです。当たりの多い作家さんであるため購読です。
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【はじまり】
主人公は、警察署で広報・総務を担当している女性です。
当時、署内ではストーカー殺人事件が発生していました。
両親そして当人の度重なる申告にも関わらず、当人が殺害されてしまうこととなりました。
さらに、調査報告、進展が遅れる理由が、署内の慰安旅行を優先させるという失態ぶりです。
この失態を地元新聞がリークすることにより、署内の評判・信頼は失墜します。
主人公の女性は、地元新聞に勤める高校の同窓生にお土産を渡したこと、それが掲載につながったのでは・・・と後悔することになります。
早速、同窓に確認をいれたところ「記事執筆は私ではない。記事執筆者。ネタ元はどこなのか?必ず真実を見つける。潔白を晴らす」と言われました。
それから数日、同窓は遺体となり発見されたのです。
【物語設定】
すべて架空の都道府県、市町村です。そのため臨場感にかけるのは残念なことです。一方で、以下の要素が絡み合うことで、!や?の展開を楽しめることができる小説です。
・主人公。元同窓を殺した犯人を見つけるために動き出す。
・元同窓が最期に接触した人物。主人公の身近な存在であった・・・。
・元同窓の事件からすぐ別の遺体があがる。メディアも捜査も「無風」。なぜ?
・ストーカー被疑者。署はなぜすぐに調査しなかったのか?できない「理由」は?
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【さいごに】
犯行動機が★5個です。そして、どんでん返しも★5個です。警察内部・組織に照準を合わせたミステリーです。この部類が好きな方はぜひに・・・。
- 感想投稿日 : 2023年9月3日
- 読了日 : 2023年9月3日
- 本棚登録日 : 2023年9月3日
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