明日の記憶 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社 (2007年11月8日発売)
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明日の記憶 萩原浩

1.購読動機
主人公は50歳前。彼は若年アルツハイマーを疾患した。
わたしは46歳。近しい年齢である。2年前の手術を機会に自身の身体の不調も老いの足跡も確実に感じている。
だから、手にとった。
哀しみの物語のなかに、生きることの執着を見出すために。
そして、支えてくれる周りの有り難さにありがとうの気持ちを伝えるために。

2.アルツハイマーを知る
この「明日の記憶」という小説は、アルツハイマーという病の針路を教えてくれる。
患者自身の病理の進行と葛藤。
周りのご家族の言葉に出せない想い。

誰もが健康なわけではなく、必ず転機が訪れるのが人生である。

その気構え、備えは、早すぎるも遅すぎるもなく、本人、そう私自身が私の視点で行えばよいこと。

決して明るい小説ではない。
でも、萩原さんがこの小説を送り出してくれたこと、そして、50手前で出会えたことに感謝を表したい。

#読書好きな人とつながりたい

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 名刺代わりの小説10選2020下半期
感想投稿日 : 2020年9月21日
読了日 : 2020年9月22日
本棚登録日 : 2020年9月19日

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