プロレタリア文学の代表作、1929年の大日本帝国にまさに喧嘩を売っているような内容であった。
雑夫、漁夫、いわゆる労働者には誰一人名前もなく、主人公と思わしき人物も存在しないで、艦長である浅川、そして大日本帝国に反旗を翻す様はとてもドラマチックであったと感じる。
フィクションと取れば、精巧な文章であると納得させることができるが、発表された時期が時期なので、戦時下の日本に対して疑問や不快感を感じざるをえない。
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- 感想投稿日 : 2021年4月9日
- 読了日 : 2021年4月9日
- 本棚登録日 : 2021年4月8日
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