第一部を読んでいないと言ったらSFファンの知人にあきれられてしまったが、第二部だけでも十分楽しめる。詳細なリサーチに基づくと思われる緻密な記述もいい。雪のシーンは、SF作家であるとともに山岳小説作家でもある谷甲州の面目躍如。じゃあなんで売っぱらってしまったかというと、ラストで思い切り引いてしまったからである。せっかく大風呂敷を広げたのだから、もう一冊ぐらい使って丁寧にたたんでほしかった。そして何よりラストで日本人が誰からともなくアノ歌を……アノ歌でなく、「う〜さ〜ぎ〜追〜いし〜」あたりにしてほしかったなあ。全体として星五つ、ラストで萎えて星マイナス一。
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- 感想投稿日 : 2006年8月30日
- 本棚登録日 : 2006年8月30日
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