2013年4月28日読了。「下流社会」をヒットさせたライターの著者が、「下流の人間にはデブ・極端なヤセが多い」という事実と、その改善策について取材したその結果とは。上流・下流のライフスタイルが分かれた階級社会であるアメリカにおいては、「低所得者はデブ」「低学歴者はデブ」「有色人種はデブ」とハッキリと相関が現れていることに衝撃を受ける。仕事に忙しく運動をする時間も無く、調理する時間も無いため保存油がたっぷりふりかけられたレンジフードを毎日食べ、安く高カロリー高脂肪な脂質・糖分でコーティングされたジャンクフードを好んで食べ・・・それがアメリカのデブを構成する要素だが、日本でもこのようなデブが現れ始めており、その主たる原因は所得や階層にあるのではなく、あらゆることへの「意欲の低さ」にあり、自分の体調すら管理できない低い意欲を持つその人間こそが「下流」に属する人間、ということなのか。「デブはやわらかいものを好んで食べる」「デブは毎日同じものを食べて飽きない」「デブには恋人がおらず、飲酒を好む」など、自分の周囲の恰幅のいい知人にも当てはまる兆候。「ダイエットはデブにつながる」とされる後半のレポートも衝撃ではあるが、納得。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2013年4月28日
- 読了日 : 2013年4月28日
- 本棚登録日 : 2013年4月28日
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