2012年4月9日読了。牛丼のカラー写真満載のオレンジの装丁の本。御三家吉野家・松屋・すき家を中心に、各牛丼店の歴史やデータ、各種トリビアを紹介する本。2010年刊行で、話題としてはすき家の売上・店舗数が吉野家を上回ったことと、2008年のキン肉マン29周年に当たって発生した作者ゆでたまごの吉野家へのクレーム(愚痴?)などが新しい。BSE問題を乗り越えた、各牛丼チェーンの値下げ争いが「牛丼」を我々庶民にとって非常に身近な食べ物にしたことは確かだが、牛の中でも希少なショートプレートをよく調理し、美味なご飯と合わせて迅速なオペレーションで24時間提供する牛丼チェーンがこれほど安価で提供されることは「なんかおかしい」ことなのでは?とも思うが・・・。「神戸らんぷ亭」「牛丼太郎」などの小規模チェーン他、九段下の「げんき家」秋葉原の「サンボ」といったマニアック牛丼店についても述べられている。その他市場調査のデータなどは興味深いが、味の比較をライターが一度だけ訪れた店舗のみで判断するなど若干調査がザツに感じる。やるならもっと徹底的にデータを取るべきでは?
読書状況:読み終わった
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2012年4月9日
- 読了日 : 2012年4月9日
- 本棚登録日 : 2012年4月9日
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