アップル、グーグル、マイクロソフト-仁義なきIT興亡史-

  • 成甲書房 (2012年10月23日発売)
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感想 : 10
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2017年7月7日読了。主に2000年以降の検索、携帯電話、音楽ビジネスなどにおける、タイトルの3社とそれ以外のIT企業の興亡をつづった本。というか「いかにマイクロソフトが落ちぶれたか」という方が本書の内容に近いか…?勝てるチャンスはいくらもあったのに、検索ビジネスはグーグル、携帯電話市場はアップルとグーグル、音楽ビジネス(Zune!)もアップルに支配され、とMSは全くいいところがない。「会社潰れててもおかしくないんじゃない?」という印象も受けるがMSが依然大会社であり続けているのは、Windowsの存在と法人向けビジネスが好調だったおかげであり、バルマーさんが何もしていなかったわけじゃないよ、ただ個人向け製品の流れを読み切ることはできなかったんだよ、ということかな。同様の目標を掲げて消えていった会社もたくさんあることだろうし、結果から「あのときこうしておけば」を問うても意味のないことだが、それでも歴史の転換点というのは多くあり、学ばされることは多い…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年7月9日
読了日 : 2017年7月7日
本棚登録日 : 2017年7月7日

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