希望と絶望、救いと呪い、
相反するものが常に隣にある。
相反するものは表裏一体で、
生きていくだけでそれは付き纏って、
共感は救いにも呪いにもなる。
自分にとっては些細なことが、他人にとっては重要であることもある。
リリイシュシュのすべては、
彼女個人ではなく
彼女を取り囲む認識をしていない全てのものを含めていうような気がする。
その繋がり全てが匿名性があり、虚構であって、だからこそ救いにもなることもある。
作品の作られた手法が面白く、まさにそれが虚構で、匿名性があって、その参加している感に何かに生かされるようなこの話に漂う雰囲気を生み出しているように感じる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年5月16日
- 読了日 : 2019年5月16日
- 本棚登録日 : 2019年5月16日
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