その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2018年2月15日発売)
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本棚登録 : 4380
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書店で平積みになっている文庫本の上を目が滑るようにして眺めていると、ピタリと止まる本がある。それがこの本でした。
二度同じことがあって、こんなに気になるんだから買ってみようと購入。
読み始めて数ページはまず後悔した。まさかの拷問ハウトゥ本かと。しかし一転。ヘンテコな探偵が登場すると、コミカルな雰囲気になる。なんだ、このギャップ、と思いつつ読むと依頼人登場。一気にミステリィ色が強くなり、ワクワクしてくる。しかも設定が今まで読んだどのミステリィにもなく新しい。
あらゆる可能性を消去して残った答えは奇蹟。
まさかそんな推理をするとは。この設定が分かった時点で、これは読者にも挑戦状を叩きつけてるようなものだ、と思った。(とは言え、自分はそんなに賢くないので何も考えられずに読み進めたが)
とにかく、刺客のように次々登場する個性的な登場人物。その人達と探偵(の代理?のフーリン)の推理合戦は中々面白い。かなり読み手も頭を使うが。ミステリィ好きならはまりそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリィ
感想投稿日 : 2018年7月14日
読了日 : 2018年7月14日
本棚登録日 : 2018年7月1日

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