この4巻にて世に棲む日日も高杉晋作の生涯も終わりを迎える。佐幕攘夷に戻った藩政を再びひっくり返し、長州討伐にやってきた幕府軍を返り討ちにする。
薩摩にしても、長州にしても、地理的に辺境っていう場所が効いているんだよな。もとは徳川幕府の外様政策で端に置かれたというのがあるんだろうけど、その地理要因で引いた目で見られるんだろうし、外国とも直接交渉する場所もある。
わが故郷伊賀なんてそもそも伊勢の属国だし、京都に近いし、藤堂は外様と言っても準譜代だから流れに任せるしかなかったんだろうな。この話の中では「藤堂の腰抜け」と書かれる始末だし。
とりあえず、改革を成し遂げるには、いくら正論であっても時を待つことも大切なんだなと再認識する話でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年5月6日
- 読了日 : 2017年5月3日
- 本棚登録日 : 2017年5月6日
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