シーシュポスの神話 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1969年7月17日発売)
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不条理について

メモ
・人生に意味などなければ、人生はずっと生きやすくなるだろう
・人生は無意味だし、不条理なものであるが、それを受け入れることでわれわれは自由に生きることができる
・重要なのはもっともよく生きることではなく、もっとも多くを生きることだ(※意識的に生きるということ)
・人間の心には、自分を圧しつぶすものだけを運命と呼ぼうとする困った傾向がある。だが、幸福もまた、人間にとっては自分のほうで避けるというわけにはいかないものである以上は、これはやはり理性の手に負えぬものなのだ。ところが、現代人は、いつでも幸福を勝ち得たのは自分の手柄なのだと考えるくせに、じつは自分の幸福に気づいてはいないことがときにあるのだ

・幸福と不条理とは同じひとつの大地から生れたふたりの息子である。このふたりは引きはなすことができぬ。幸福は不条理な発見から必然的に生れると言っては誤りであろう。幸福から不条理の感情が生れるということも、たしかにときにはある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年2月26日
読了日 : 2023年2月26日
本棚登録日 : 2023年2月26日

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