難解であることは間違いない。
「バナナフィッシュ日和」から一連で読みながら、バディがシーモアで、サリンジャーでもあるように思えた。
死ぬことによって永遠になり、バディの中で、生き続けているのかと。
本来、人は成長しながら産道を何度かくぐり抜けていく、その先に次の自分がいるように思う。自意識が肥大し、抜け出せなくなったシーモア(自分)をサリンジャーは殺したのかもしれない。
くぐり抜けずに留まった自分を自分の中で飼い続けた結果が、「シーモア序章」のように思えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月21日
- 読了日 : 2023年6月16日
- 本棚登録日 : 2023年6月12日
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