ゆる〜く横溝正史を読み直そう!『三つ首塔』です
『三つ首塔』にはちょっと思い出がありましてね
確か小学五年生か六年生だったと思うんですが、幼なじみに本屋の息子がいまして仲良くしてたんですね
その彼が誕生日にプレゼントしてくれたのが本書でした
自分からリクエストしたかどうかは忘れてしまいましたが、角川文庫の横溝正史シリーズを収集してる途中だったので少なくとも何を持ってないかの確認はされたと思います
『病院坂の首縊りの家』上下巻も一緒だったので実家が本屋とはいえ小学生としてはかなり太っ腹な誕プレでしたね今思えば
今さらながらありがとうね(届くはずもないお礼コメント)
しかし、我ながら小学生の誕プレで横溝正史て!しかもよりによって『三つ首塔』て!
はい、『三つ首塔』ね
作品紹介によると「本格推理とメロドラマの融合」みたいなこと書いてありましたが、本格推理の要素はほぼないです
どちらかというと運命の恋に落ちた男女の冒険小説って感じですね
直接的な描写はないんですが、主人公音禰は言ってみればレイプされた男に恋しちゃうわ
近親相姦に近いようなものや、当時は非常に嫌悪されていた同性愛も出てきて小学生が読む本じゃねーな全く
どうなっとんねん!(お前だ)
まぁでもね、好きですこういうの
結果なんやかんやでハッピーエンドだし
ええやんええやん、ご都合主義
ヒロインのひとり語りの体裁だったり、金田一耕助あんまり出て来なかったりでシリーズの中ではかなりの異色作ですが、あたしゃ好きですよ
よし、次は『悪魔の手毬唄』行きます!(予定)
- 感想投稿日 : 2023年10月16日
- 読了日 : 2023年10月16日
- 本棚登録日 : 2023年10月15日
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