三つ首塔 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (1972年8月22日発売)
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本棚登録 : 1078
感想 : 78
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ゆる〜く横溝正史を読み直そう!『三つ首塔』です

『三つ首塔』にはちょっと思い出がありましてね
確か小学五年生か六年生だったと思うんですが、幼なじみに本屋の息子がいまして仲良くしてたんですね
その彼が誕生日にプレゼントしてくれたのが本書でした
自分からリクエストしたかどうかは忘れてしまいましたが、角川文庫の横溝正史シリーズを収集してる途中だったので少なくとも何を持ってないかの確認はされたと思います
『病院坂の首縊りの家』上下巻も一緒だったので実家が本屋とはいえ小学生としてはかなり太っ腹な誕プレでしたね今思えば
今さらながらありがとうね(届くはずもないお礼コメント)

しかし、我ながら小学生の誕プレで横溝正史て!しかもよりによって『三つ首塔』て!

はい、『三つ首塔』ね
作品紹介によると「本格推理とメロドラマの融合」みたいなこと書いてありましたが、本格推理の要素はほぼないです
どちらかというと運命の恋に落ちた男女の冒険小説って感じですね

直接的な描写はないんですが、主人公音禰は言ってみればレイプされた男に恋しちゃうわ
近親相姦に近いようなものや、当時は非常に嫌悪されていた同性愛も出てきて小学生が読む本じゃねーな全く
どうなっとんねん!(お前だ)

まぁでもね、好きですこういうの
結果なんやかんやでハッピーエンドだし
ええやんええやん、ご都合主義
ヒロインのひとり語りの体裁だったり、金田一耕助あんまり出て来なかったりでシリーズの中ではかなりの異色作ですが、あたしゃ好きですよ

よし、次は『悪魔の手毬唄』行きます!(予定)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 横溝正史
感想投稿日 : 2023年10月16日
読了日 : 2023年10月16日
本棚登録日 : 2023年10月15日

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コメント 6件

NO Book & Coffee NO LIFEさんのコメント
2023/10/16

 ゆる〜く、っていいですね。義務感や自分を追い詰める感がなくて。最良の読書のカタチ!

riyumomさんのコメント
2023/10/16

私、横溝正史さん、食わず嫌いでまだ読んでないのです。でも、レヴューで読みたくなりました笑
読んだことないけれど、小学生が読む本じゃない気はします笑笑

ひまわりめろんさんのコメント
2023/10/16

本とコさん

はい、ゆる〜くです
今現在シリーズ物かなり同時進行してるのでw
横溝正史は全部再読になるんで慌てず騒がずゆるゆる進めていきます

ひまわりめろんさんのコメント
2023/10/16

riyumomさん
こんにちは

嬉しいこと言ってくれるじゃないですか

横溝正史は今から70年くらい前の作品になりますので内容的にはもちろん古いんですが、とても読みやすいんです
なので中身はともかく表現としての難しさはなかったので小学生でも読めたんですよ
もちろん周りに横溝正史読んでる友達いませんでしたけどw
ぜひぜひご一読を!

みんみんさんのコメント
2023/10/16

なんであえての三つ首⁇って思ったけど…
好きなのね( ̄▽ ̄)笑

ひまわりめろんさんのコメント
2023/10/16

まぁそうね
数ある中で『三つ首塔』上位に持ってくる人あんまりいないかもねw

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