薔薇の名前〈下〉

  • 東京創元社 (1990年2月25日発売)
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本棚登録 : 2484
感想 : 179
4

既読でした(サラッと)

ってめちゃくちゃ読むのたいへんだったんだど〜
サラッとで済むかーい!
ラストの情景がぼんやりと記憶に残ってました
それだけ印象的なラストだったんだな〜ってあらためて思います
そして若い頃はこのくらいのボリュームの本はそれこそサラッと読めたんだよって思い返したりして
それこそ百科事典みたいな厚さの『西遊記』とか臆することなく読んでたもんな〜

今回『薔薇の名前』上下巻は4日かかっちゃいましたw

さて本編です

ミステリーと神学論争の2本立てじゃないことは最初からわかってました
なので神学論争が犯人の動機に深く関わっていることになりますのでこのミステリーを余すところなく楽しむにはちゃんと神学論争の部分も読まないと意味がなくなるのでそこが辛くなっちゃう原因ですよね
キリストの清貧論とかがっつり興味ないですもん

そしてそのへんことが動機になるということは…犯人も早い段階で特定されてしまうので後は「どうやって?」の部分しか残ってないんですよね…
この修道院の特徴や人間関係のところで「どうやって?」は非常に複雑で見事ではあるんですが、それだけでは重厚すぎる神学論争を乗り切れないんですよね
だから辛い

もちろんこの重厚な物語は深い考察によりいろいろな視点で物事を見ることだったり、事件の真相についても多様な受け取り方が出来るようになっていてそのへんが「キングオブキングス」たるゆえんで、それはもちろん称賛に値して十分に「面白い」んだけどとにかく疲れたな〜w

ということで少なくとも自分にとっては「キングオブキングス」ではなかったのかなと思います

無事あの声は聞こえなくなっていきましたとさ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ウンベルト・エーコ
感想投稿日 : 2022年6月26日
読了日 : 2022年6月24日
本棚登録日 : 2022年6月17日

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コメント 5件

土瓶さんのコメント
2022/06/26

お疲れっす^^
自分にとってもこれ、キングではないんですよね。
いわゆる、読み手を選ぶ作品だったのではないか、と。
キリスト教関連の、しかもあの時代に詳しく興味がある人にとっては「凄い」と唸れるものなのかもな~と、思いました。
万人受けは、しないでしょうね。
そうして自分は、この書に選ばれなかった。
 
そういえばこれを読んでいるときにある作品を思い出してました。
京極夏彦さんの「鉄鼠の檻」
結構前になりますが、書店で妙に分厚いノベルズを見かけたことがありませんか?
「レンガかよ」ってツッコミを入れたくなるほどの厚みと重さで、わたしなんか笑ってしまったものですが、内容は凄いです。
百鬼夜行というシリーズの4作目で、なんと舞台は山奥の閉ざされた禅寺。
そこで起こる”禅”にまつわる怪異な連続殺人。
「薔薇の名前」よりこっちの方が断然好きですね。
ではまた。
 
あ、百科事典サイズの西遊記ってあれかな?
妙に上巻と下巻の厚みのバランスが違うやつかな。

松子さんのコメント
2022/06/27

ひまさん、どんちゃん、こんにちは(^^)
上巻の感想で、ひまさんが元ネタがわからない人はYouTube検索って書いてあったので、
下巻の感想が出るまでに何回かベストテン第2位の時のアリスのチャンピオンを見ていたら、
『らいら、らいら、らいら…〜』が頭から離れません。(T-T)

ひまわりめろんさんのコメント
2022/07/02

土瓶さん
こんにちは
コメント遅くなって申し訳ないです
あれやこれやとおれやこれやで

本作はキリスト教圏で絶賛されるのは分かるんですが日本でキングオブキングスと言われちゃうとちょっと違和感感じちゃうんですよね

京極夏彦さん実は読んだことないんですよね
いつかはチャレンジしたいです

西遊記は小豆色のもさもさしたカバーのやつです(ふわっとしすぎ!)

ひまわりめろんさんのコメント
2022/07/02

まっつんこんにちはあーんどこれまた遅くなってごめん
あれ(以下略)

ライザライザライザ〜♪(違う)

松子さんのコメント
2022/07/02

ひまさーん、お元気そうで良かったぁ!
タイムラインにひまさんの感想が何もアップされて来ないから、体調崩してるのかなぁ?お仕事が猛烈に忙しいのかなぁ?と心配していました。
コメントいただいて、ほっと一安心です(^^)
ありがとう!

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