花房さんは世良とくっつくんじゃなかったのね、と他作品を読んでから気づくのが桜宮サーガ再読の醍醐味。場面は病院内に限定されているのにこのレベルの高さを維持しているのは、何回再読しても驚く。社会人経験を重ねてから読むと、学生の頃には気づかなかった田口先生の多忙ぶりに気づき同情してしまう。ジェネラルのカッコ良さに影が薄れてしまいがちだが、採算は取れなくとも絶対に必要とされる救命救急や倫理とは何ぞや?という漠然とした問いまで様々な問題を至上のエンタメと共に味わえる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドラマ
- 感想投稿日 : 2022年10月30日
- 読了日 : 2014年1月19日
- 本棚登録日 : 2021年4月17日
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