さくら先生とツチヤ先生の、ばかばかしいながらも夫々の人生観が垣間見える掛け合いが面白い。改めて気づいたのは、ナンセンスという皮を被って繰り出されるさくら先生の書く文章には、読むことに何のストレスや摩擦も生じさせない特異的な求心力があるということ。どうしても文章を追っていくときって多少なりとも気力というか負荷のかかるものだと思うけど(それが良いとか悪いとか別にして)、それを全く感じさせずぐうたら気分で読み進めさせてしまうところはやはり物凄い才能だったんだなぁと感じます。
“割り切りの人生、「自分がやりたいからやっている」という人生には生き生きとした力強さを感じる。たとえホームレスをする上だったとしても”
“選択しているという自覚を持つことは大切。そのほうが誤った選択をした場合の軌道修正もすぐできるから。自分がどういう選択をしているということを、日常的にクリアにしていることが肝心だ”
という内容の部分が印象的だった。(原文ままではない)
自己決定権とそれに付随する結果を重視する考えの強さが伝わってきました。
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- 感想投稿日 : 2019年8月5日
- 読了日 : 2019年8月1日
- 本棚登録日 : 2019年8月1日
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