万能鑑定士Qの事件簿X (角川文庫 ま 26-319)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年6月23日発売)
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感想 : 195
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万能鑑定士シリーズの第10弾。
巻数こそ10巻だが第2巻の続きとも言える作品で、万能鑑定士の店を開いた後からのストーリー。しばらくは知識無双でこの人本当は馬鹿だったって事を忘れてしまったのでとても新鮮だった。
有機的自問自答と無機的検証という論理的思考で徐々に成長していくところは成長なのにいつもの彼女に戻っていくように感じてとても不思議な気分でした。
ストーリーも最初は印鑑偽装疑惑から始まり、それが広域指定暴力団の国際問題につながっているところがスリリングなエンターテインメント性を感じられてとても面白かった。莉子のサポーターである朋李との関係性が中々進展のない小笠原とのギャップがあって、この二人のように小笠原とも進展して欲しいなぁと思いました。
そして最後は2巻の後日談に戻り、その後の瀬戸内親子のエピソードや雨森華蓮とのエピソードにつながっていくところにそこがそんな風に繋がっていくのかと感じこのシリーズの深さを感じました。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
凜田莉子:佐藤聡美
葉山翔太:中村悠一
雲津隼斗:小林裕介
瀬戸内陸:三木眞一郎
瀬戸内楓:鬼頭明里
笹宮麻莉亜:小林ゆう
笹宮朋李:村瀬歩
神条康仁:西村知道
絹尾甚慈:福山潤
祇園奨悟:稲田徹
稲賀:梁田清行
橘:千葉進歩
謝花和樹:増田俊樹
謝花玲:畠中祐
藤堂俊一:立木文彦
氷室拓真:緑川光

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー小説
感想投稿日 : 2022年4月3日
読了日 : 2022年4月3日
本棚登録日 : 2020年8月28日

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