名探偵の掟 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年7月15日発売)
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本棚登録 : 12914
感想 : 1031
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天下一大五郎と大河原警部がミステリー作品にありがちな状況を痛烈に皮肉った作品。
メインキャラクターの2人が時々読者に向かってミステリーのあるあるについて愚痴る姿がとても面白かった。また設定も警部の所属する場所や天下一大五郎の性別さえも章によってコロコロ変わっていくところが逆に設定にあり得ないまでに忠実なのが面白かった。それぞれのエピソードがミステリーの質として決して高いレベルとは言えないのにそれでも面白いと感じさせる東野圭吾氏の手腕は凄いと思った。また、叙述トリックの回とエピローグはすっかり騙されてしまった。この後の名探偵の呪縛も読んでいきたい。

最後にこの小説をアニメ化したときの声優陣を載せておきますので読む際の参考にしてください(敬称略)。
天下一大五郎:神谷浩史
大河原警部:安元洋貴

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー小説
感想投稿日 : 2022年3月5日
読了日 : 2022年3月5日
本棚登録日 : 2020年8月25日

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