秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2009年2月28日発売)
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小市民シリーズ第3弾。
前回から互恵関係を解消した常悟朗と小佐内のその後が描かれている。今回は常悟朗のデートパートと新聞部の瓜野の放火魔を追跡するパートが交互に描かれている。上巻だけでここまで引き込まれてしまい、この感想を書いている間も後編を読みたくてうずうずしています(笑)。デートパートでは常悟朗と十希子の新しい日常でを歩みつつあり、瓜野パートは小佐内と恋人となりつつも、放火事件の犯人を追うという物が交互に来るので飽きずに読むことができた。
瓜野が放火の真相に近づくにつれ記事がエスカレートしていき、小佐内が瓜野から離れていていく所がとても切なかった。やっぱり常悟朗のことが忘れられないのかなと思いました。常悟朗も十希子と付き合いながら小市民を目指そうとするも推理という呪縛からは逃れられていないという印象であった。そして、ミステリーとしてはその2つのストーリーが重なる瞬間が出てきてこれからどうなるかが楽しみです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
小鳩常悟朗:福山潤
小佐内ゆき:黒沢ともよ
堂島健吾:日野聡
瓜野高彦:斉藤壮馬
門地穣治:河西健吾
五日市公也:広瀬裕也
岸完太:仲村宗悟
氷谷優人:内田雄馬
仲丸十希子:種田梨沙

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー小説
感想投稿日 : 2022年11月6日
読了日 : 2022年11月6日
本棚登録日 : 2020年8月25日

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