「なんのため、こげん責苦をデウスさまは与えられるとか。パードレ、わしらはなにもわるいことばしとらんとに」
キチジローの偽らざるごくごく素朴な問いが、通奏低音のように物語を貫いている。
人々を救うべき信仰が、人々の命を奪っているのなら、もはや悲劇であり滑稽ですらある。
それでも神は沈黙していただけではないと言えるのか?自分の理解はそこまで及ばなかったけれど、人生の一冊に出会えた気分です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年7月30日
- 読了日 : 2022年7月27日
- 本棚登録日 : 2022年7月15日
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