銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫 た 43-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年8月5日発売)
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感想 : 538
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時代小説はほとんど読まない。始めてかも。とても読みやすく、読後も なっとく。父を仇討ちで殺された男の子は寒天問屋 井川屋の和助に銀二貫で、助けられ、丁稚として松吉として育てられる。銀二貫は、家事で被災した天満宮に寄進するはずのお金。番頭さんから冷たい仕打ちを受けながらも、人に助けられ、人と出会い、成長していく。家事で、顔半分 大火傷をおい、店も家族もなくした料理屋のいとはん真帆は助けてもらった団子やの広の娘として、おてつと名乗り生きていく。この二人の純愛と、亡くなった真帆の父の願いだった、腰のある寒天作り、さまざまな人との関わり。最後には、念願の銀二貫を天満宮に納め、店主も番頭さんも、松吉に支払った銀二貫は安かったと微笑む姿など、読み終わってほっとする、作品だった。これからは、時代小説も読んでみようかな

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月15日
読了日 : 2022年9月15日
本棚登録日 : 2022年9月15日

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