澪に重大な決断が迫られる怒涛の展開でした。
これまでの1話完結型から、尾を引くような辛い選択を迫られることも増えてきた。
澪の想い人との身分差、野江ちゃんの身請け、天満一兆庵の再建、そしてつる屋の今後と、澪の料理の才能と、人を思う気持ちが、澪自身を苦しめていきます。
どれも手放したくないものである故に、読んでいても惨い選択をさせるなぁと、胸がギュッと苦しくなる展開でした。
小松原さま関連の選択肢が、料理人としての道を定めた選択のあとだから余計に辛かった。
が、やはり小松原さまとの一連のやりとりには感激しましたし、澪を思いやる周りの人々も共に泣いたり笑ったりしてくれていて、胸が温かくなります。
澪の料理人としての器が、苦悩を生んでいますが、真摯に1歩1歩、道を決めていく澪の姿に励まされます。
澪にはやはり料理人として頑張ってほしい、でも小松原さまとも報われてほしい。
これまでも悩みながら、紆余曲折しながらも、納得のいく答えを見せてくれた澪の物語です。期待をして続きを読みたいと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年11月11日
- 読了日 : 2018年11月11日
- 本棚登録日 : 2018年11月1日
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