ネットやテレビで台湾特集してる度に、台湾行きたいー!と思ってた(まだ行けてないけれど)この本を手に取った時に、台湾の新幹線が日本のものだとは知らなかったので面白いかな?なんて思いつつ、新幹線建設の話だからそれこそ、プロジェクトXみたいなハードなものなのか?という若干の不安(専門用語とか、難しい話とか)もあった。
でも読み進めていく内にそんな不安が消し去り、何人か出てくるこの物語の軸となる登場人物と一緒に彼、彼女らの人生を一緒に歩いていた。
そして気付いたら感情移入し過ぎていたのか、春香が旅先で出会った人豪と過ごした半日のエピソードでは甘酸っぱい想い出に胸が切なくなり、勝一郎が中野と再会したシーンでは涙が止まらなくしばらく泣きながらページをめくった。
最初はバラバラに進んでく物語だけど、次第に点と線が繋がりはじめてラストには1本の直線になる。新幹線が台北から、高雄に繋がった様に。
さっき読み終えたばかりだからまだ上手く表現できないけれど心が暖かくなったし、生きる強さ、夢、友情とかその他諸々。。。そういったもの全てが台湾と日本を舞台に描かれていて本当に素晴らしい作品。
2015年の今、現在 1番心に残った作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年6月10日
- 読了日 : 2015年6月10日
- 本棚登録日 : 2015年6月6日
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