女の一生〈2部〉サチ子の場合 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1986年3月27日発売)
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 コルベ神父がアウシュビッツで同じ班だった妻子ある父親の身代わりとして餓死の刑を受けるという行動が「無償の愛」だと思った。
 女の一生〈1部〉キクの場合でも無償の愛について考えたけど、今回は自分が愛する人(家族や友人や恋人)のためではなく、見ず知らず,ただアウシュビッツでたまたま同じ班だった人の身代わりとして死ぬという行為、これこそが全く見返りを求めない愛だと思った。
 最後に、この小説でコルベ神父が実在の人物であることを知って更に感動した。この方を知ることができて良かったと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年5月7日
読了日 : 2021年4月26日
本棚登録日 : 2021年4月26日

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