図書館にて借りました。
面白かったー!!!
上巻は、犯行に至るまで→逮捕→少年院でしたが、下巻は出所→その後の生活になってます。
いやはや、なるほどそれで銀行強盗ね。
全てが終わってみれば、大人の身勝手に振り回された少年達、て感じ。
上巻では動機はあれど、短絡的思考からくる犯行とも読めたけど、読みきるとまた違う。
変化といえば、神原が一番怖い。
ひとりだけ一人称の「ぼく」となって話は進んでいたが、そのせいか最後にはなるぼど!
本当に少年院で色んな事を学んできたんだね、て感じ。
口調と思考はお子様丸出しなのに、やることがえぐ過ぎる。
特に黒澤の勤めてる店に嫌がらせしたり、ビラを貼ったり、佳津音ちゃんが電話してきたら、「ち、こんなときに」といった今までにない扱い。そして佳津音ちゃんが素直になってくれるなら邪険にする気はない、と云う思考。
ただひと言、怖い。
なので、最後のボコボコは自業自得じゃないの?と、云いたいかな。
しかし、こうなったのも叔母の丹波への貢ぎ愛も影響があると思うとまともな大人って神原の周りは皆無だな。
貢ぐなら自分の分までにしといたら良かったのに。
あれは呆れました。レトルトのハンバーグとかっちかちのステーキでお祝いしといて、使っちゃったの、だから一緒に暮らさない?は同じ大人として恥ずかしい。
本当に大人の嫌な面を突きつけられた作品でした。
その後も読みたいような、読みたくないような・・・。
個人的には葛城くんがツボでした。
彩との出逢いは確かに葛城君に影響を与えた。
人はやはり、ひとりでは生きられないんだと思いました。
あの出逢いを拒否していたらきっと、植物のようになれたかも・・・。
- 感想投稿日 : 2013年12月5日
- 読了日 : 2013年12月3日
- 本棚登録日 : 2013年12月5日
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