ジョン・レノンラスト・インタビュー

  • 中央公論新社 (2001年11月25日発売)
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感想 : 15
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やっぱりジョン・レノンは一身で二生を経た人物だった。その二生目がこのインタビューに詰まっています。
その二生目の宝に5年間の育休があります。
女性に限らず、小さな子供の育児(休職)は人の感性をハイブリッド化させる何かがあるように感じます。そして彼の場合は中年男の人生の捉え方がとてもシンプルになったんじゃないかと思いました。
ポップスとしてのキャッチーさをもちながら、メッセージ性が抜群な『ダブルファンタジー』の(Just like)Starting Over、Beautiful Boy(Darling Boy)、Womanを聴くとなけてきます。中年のやり直し、男性の育児参加、女性への感謝などのお題目は40歳男が経験する私生活の普遍探しであり、現代へのメッセージそのものだと理解が深まります。40年前にこの感覚に到達していた彼は、男性として偉大です。そしてその二生目に寄り添ったオノヨーコはもっと偉大かもしれないです。

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感想投稿日 : 2023年10月7日
読了日 : 2023年10月6日
本棚登録日 : 2023年10月6日

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