普段新書はほとんど読まないのだけれどふと目について借り出してきました。資料や史跡に残るあれこれから、古くから人と一緒に過ごしてきたはずなのあまり記録に残っていない猫をテーマに平安時代から明治の近代までを語るという変わった趣向の一冊。猫や動物が好きならば楽しんで読めると思います。膨大な人名や歴史上の事件や和歌や俳句がゾロゾロ出てくるのですが、特に歴史好きでなくても知っている程の大物(藤原道長に菅原道真や坂本龍馬など)くらいしか分からなくても、なんとなく雰囲気で読めました(特に平安の頃の誰が誰の姻戚でこことここは実の親子で、という本来なら至極面白く興味深い情報は一切頭に入って来ずに斜め読みしてしまい申し訳なかったです)。各章の間に読みやすいざっくばらんなエッセイが挟まれていたり、読者に優しい工夫がしてあり有りがたかったです。世田谷の豪徳寺の招き猫は知っていましたが鹿児島の仙巌園に猫神様が祀られているとは知りませんでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月6日
- 読了日 : 2022年2月6日
- 本棚登録日 : 2022年2月6日
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