八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1978年2月1日発売)
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本棚登録 : 2728
感想 : 320
4

これまたトラウマ作品です。
極限の寒さと疲労のため精神に異常をきたして、吹雪のなか着ている服を脱いで裸になってそのまま凍死する兵士。
子供の頃、テレビで見たワンシーンが強烈でした。
小説では雪山と、それに翻弄されながら生死を分ける二つの部隊の描写は、気象学者でもある新田次郎でなければ書けなかったと思います。
組織の在り方とか、明治という時代の暗さとかいろいろ考えさせられる作品でした。
映画もちゃんと観ないといけないな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月25日
読了日 : 2023年2月24日
本棚登録日 : 2021年4月13日

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