初めて読む、朱川湊人さんの作品。
7つの連作短編集。
舞台は昭和40年代の東京下町、“アカシア商店街”というアーケード通りとその周辺の街。
この時代は子供も沢山いて、商店街も大変賑わっている様子。
レコード屋のスピーカーからは古い歌謡曲が流れている。
私の頭の中は、セピア色の古い昭和の街にタイムスリップした感じ。
でもこの作品は、そんなノスタルジックなだけの作品ではない。
黄泉の国と繋がっているらしいお寺があり、7編それぞれ、死や霊にまつわる不思議体験のお話。
どの登場人物も、幽霊を普通に受け入れている(怖がらない)のが良い。
本来こうした“不思議”は私達の身近なところあり、共存しているのかな、と思った。
私が好きなのは、次の3編。
「栞の恋」 古本に手紙を挟み、文通する話。
「ひかり猫」 漫画家志望の男と猫の魂の話。
「枯葉の天使」 最終話、全てのストーリーが繋がる。
最後に全ての謎が解け、ひとまとまりになる様は、見事です。
この本を紹介して下さったshukawabestさん、ありがとうございます!
他の朱川さんの作品も読んでみたいです!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2022
- 感想投稿日 : 2022年6月28日
- 読了日 : 2022年6月28日
- 本棚登録日 : 2022年6月12日
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コメント 8件
ひろさんのコメント
2022/06/29
aoi-soraさんのコメント
2022/06/29
おびのりさんのコメント
2022/07/03
aoi-soraさんのコメント
2022/07/03
shukawabestさんのコメント
2022/07/31
aoi-soraさんのコメント
2022/08/01
おびのりさんのコメント
2022/08/01
shukawabestさんのコメント
2022/08/01