昨日がなければ明日もない

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  • 文藝春秋 (2018年11月30日発売)
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感想 : 359
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杉村三郎探偵シリーズ。元妻と別れた探偵のもとに依頼人の女性がやってくる。きっかけは些細な調査だったのが、大きな事件になってという話が多い気がしました。

第1話の絶対零度は自殺未遂を計り、実の母との面会を拒絶する女性の話。

第2話は、依頼人に付き添って、やって来た結婚式場では、二組のカップル、それぞれの花婿と花嫁が逃げ出して。

第3話は、自分勝手なシングルマザーのお話。

特に3番目のシングルマザーの様なタイプのひとって、いるよねと思います。責任を他人に転嫁しないとすまないひと。タイトルの昨日がなければ明日もないって、過去に縛られた未來。幸せって自分だけでなれるものではないのだよねと思う。

教訓として、ひとを好きになる時は、多少でも冷静になることって大切だと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宮部みゆき
感想投稿日 : 2018年12月12日
読了日 : 2018年12月12日
本棚登録日 : 2018年12月12日

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