「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出

著者 :
  • KADOKAWA (2019年9月26日発売)
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感想 : 23
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忙しい仕事の合間にもさらっと読めるかと思い手に取りました。

角野栄子さんの読書の原点はお父様だったのだとのこと。
それから、やはり(?)幼い頃から想像力が発達していたようです。

一緒に収められていた、国際アンデルセン賞作家賞受賞スピーチから引用

「物語は、私が書いたものであっても、読んだ瞬間から、読んだ人の物語になっていく。読んだ人一人一人の物語になって行き続ける。そこが物語の素晴らしいところだと思います。そして、その時、感銘を受けた言葉、その時の空気、その時の気持ち、想像力などが、一緒になって、その人のからだのなかに重なるように入っていき、それが、その人の言葉の辞書になっていく。その辞書から、人が与えられた大きな力―想像力が生まれ、そして創造する力のもとになっていくと思っています。それはその人の世界を広げ、つらいときも励ましてくれるでしょう。」

「その人の言葉の辞書」っていい表現だなあと思いました。
そして、「日本語の『そうぞう』という言葉には『想像』と『創造』の2つの意味がある、これは偶然ではない」というような文を読んだことがある気がしますが、角野さんのスピーチを読んで、それを再認識しました。





読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自分用
感想投稿日 : 2022年5月20日
読了日 : 2022年5月20日
本棚登録日 : 2022年5月20日

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