武芸にも勉学にも秀でているが、生真面目で曲がったことのできない容量の悪さにより、婿養子先から追い出され、実家の居候の身となり果てた御徒士の次男坊が、酔っ払ってお参りしたお稲荷様は、なんと三大厄神をまつる稲荷であった。
貧乏神、疫病神、死神と次々と厄神に取りつかれながら、神にさえ同情され、時には神を利用しつつ、神を凌駕するまでの人間の生き様を見せるまでに変わっていく主人公の姿がすがすがしく、そして武士であり、めっぽう恰好がよいです。
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- 感想投稿日 : 2011年11月29日
- 読了日 : 2011年11月17日
- 本棚登録日 : 2011年11月17日
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