火天の城 (文春文庫 や 38-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年6月8日発売)
3.83
  • (123)
  • (210)
  • (143)
  • (19)
  • (9)
本棚登録 : 1349
感想 : 186
4

今年16冊目。安土城を建てた番匠(大工)親子の物語。歴史に名を残した人物を描いた作品は数あれど、こういった偉業を成し遂げた、名もなき職人たちにスポットがあてられているところが憎い!戦国版プロジェクトX。築城の過程で、親子、夫婦、師弟関係なと、様々な人間模様のドラマが散りばめられており、面白く読めた。涙がジワリとくる場面も多々あり。
城が完成するまで長い道のりだったのに、本能寺の変から急展開。奇しくも火天の城となる
以俊は、火に包まれた城の中で、必死に鎮火をしようとしながら、果たしてどうなっただろう。
人の世は、人の命は、はかない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文春文庫
感想投稿日 : 2014年5月9日
読了日 : 2014年5月9日
本棚登録日 : 2014年3月27日

みんなの感想をみる

ツイートする