アルフレートの時計台

著者 :
  • 偕成社 (2011年4月6日発売)
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本棚登録 : 182
感想 : 30
4

静かな優しい描写。
舞台となる町の様子が目に浮かぶようだった。
不思議な時計台の中で、時空を超え二人が出会う。
この二人とは……(内緒)
何が起こったんだろう?待てよ待てよ…と頭を整理する必要があった。

二人は賢い。
お互い相手が誰か気づいても口にしない。
いざ時計台を出る時の覚悟はどうだったのだろうか。
きっと本当の永遠の別れで、もう二度と会えないと分かっているのだから。それとも後で気づくのか。

別れという運命は決まったものであり、それに向かって突き進むしかないのか。
時計台の中でのように時を止めることってできないものなのだろうか…。
後から切なさや悲しみがじわじわと来た。

ー4/25再読にて追記ー
時空を超えた、変わらない永遠の友情も確認できた。なんて優しく切ないのだろう。
本当は、もっともっと深いところまで気持ちを揺さぶられたかった。こう思ってしまったのは、本書が児童文学だからだろうか。
子ども時代に読んでいたら、私はどう感じただろう。その頃に出会いたかった本。

その他
表紙、目次のデザイン、挿絵も物語の雰囲気が出ていて、しかもオシャレでとても良い☆
児童書が楽しいのは、挿絵もあるからかなと思っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書/ティーンズ(日本)
感想投稿日 : 2022年4月24日
読了日 : 2022年4月24日
本棚登録日 : 2022年4月24日

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