三人の女性がそれぞれ自殺、この三人は関連性があるらしい、その死もどうやら仕組まれたらしい、残るはあと一人…。
その謎や真相を少年が追う。
そしてすべてを知った時、少年は裁く側に回るのか?果たして……?──
仕組まれたのは○○術とは予想外で拍子抜けした。現実的には立証できそうにもない事件に、これはサスペンス小説だからと割り切って読む。
少年のエピソード、彼を取り巻く人々、社会問題も絡め、特にラストの急展開が面白い。
「悪意はなかった。知らなかった。自分も騙されていた。金が欲しかった。私も被害者だ」
犯罪にはこんな言い訳がそこらじゅうにありそうな気がする。
最後にあの女性は猛省しているのか、許されるのか、「償い」「正しい裁き」って何だろう?とモヤモヤが残る。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学:作者ま行
- 感想投稿日 : 2023年11月29日
- 読了日 : 2023年11月29日
- 本棚登録日 : 2023年11月29日
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