ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社 (2012年4月20日発売)
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本棚登録 : 309
感想 : 48
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B層とは、グローバリズムや改革といった近代的な価値観にPOSITIVEでありながら、IQの低い大衆を指すらしい。そして、日本は、政治家も含めて社会のB層化が急激に進んでおり、その意味でニーチェの説く終末論に近い。それは認めましょう。作者の適菜収がこきおろす野田も小沢も橋下も原口も、君の言うとおりの人物でしょう。でも、ニーチェは、ボクらの社会が、今後どうすべきかを語ってくれない。本書は、ボクは「A層だから違う」って思いこめる、限りなくB層に近い行動様式をもった「あなたの嫌いな」一般大衆の知識欲を満たすだけの批判本にすぎない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治
感想投稿日 : 2012年8月14日
読了日 : 2012年8月14日
本棚登録日 : 2012年8月14日

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