新聞の書評に惹かれて読んだ本。簡単にいえば、マリー ロールという盲目の少女と、ヴェルナーという孤児院育ちの少年が、フランスとドイツで成長しやがて戦争に巻き込まれ、一瞬の出会いののち別れてしまう物語。だが出会うまでのなんて長いこと❗しかも出会いはほんの一日で、はっきり恋に落ちたかどうか定かではない。その後、ヴェルナーは戦死してしまうのが切ない。切ないといえばもう一人、ヴェルナーの士官学校の同期で、目の悪いフレデリック❗みんなからいじめのターゲットにされたあげく、廃人になってしまう。彼について書かれたところはあまりにひどすぎて胸が詰まる思いだ。
とても長い物語だが、ものすごく細かい章に別れていて、マリーロールとヴェルナーが交互に書かれているのがおもしろいと思った。
主人公たちの他にも、エティエンヌ、フォルクハイマー、ユッタなどの登場人物が個性豊かに描かれている。
「アウシュビッツの図書係」に続いて第二次世界大戦を舞台にした本をよんだが、戦争がいかに残酷なものであるか考えさせられる本だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年12月25日
- 読了日 : 2016年12月25日
- 本棚登録日 : 2016年12月25日
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