ジャンルでいえばSFなのかホラーなのか。もうひっくるめて「エンターテインメント」で充分か? とにかく、わくわくしながら引っ張られ続けた長大な物語。案外さくさくとは読めましたが、読み応えはものすごーくありましたよ。
悪鬼だとか業魔だとかの要素は、人間の本質的な「悪」の問題にも迫っていますね。「愧死機構」の設定が一番凄い。ちなみにこの「愧」ってのは、「はじる」という意味だそうです。なるほど。
バケネズミの真実にも驚き。でも驚きながらも納得できてしまうこの設定が恐ろしいです。こんな未来、絶対にないとは言い切れませんからね。こんな「新世界」がありうるとしたら、それは果たして本当に平和な世界になりうるのか。疑問です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ホラー
- 感想投稿日 : 2009年12月30日
- 読了日 : 2009年12月30日
- 本棚登録日 : 2009年12月30日
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