夏目シリーズ短編集。ミステリとしての読み心地ももちろん、夏目の優しさがじんわりと染み入るのが最大の魅力です。
お気に入りは「刑事の怒り」。たしかにこの犯罪は、人の命を奪うという点だけではなく、周りの人の心も傷つけたという点で許されるものじゃないなあ。だけれど、怒りながらもやはり夏目の優しさは健在。この優しさが犯人の心にも幾分か染み入ってくれることを願うばかりです。
「生贄」も印象的でした。もちろん犯人のしたことに諸手を挙げて賛同はできませんが。完全に否定もできないと感じました。これは女性には残酷ですよね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2018年4月15日
- 読了日 : 2018年4月15日
- 本棚登録日 : 2018年4月15日
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