全力でアホな官能百合小説であった……というのは、もちろん褒め言葉である。女性が男性から自立するためには、当然、性的な自立も必要である……という結論から導かれた二つの道、「オナニズム」と「レズビニアズム」。前者を極めんとする先輩に惹かれた私は、しかし、先輩をオカズに自分を慰めたりして、そんな彼女がレズビニアズムの悦びを知ってしまい、二つの道の前で悩み苦悩し、オナニーし、剃毛され、緊縛され……そんな中、後輩女子の奸計により彼女は罠に陥れられ……という内容なのだけど、話の筋は割とどうでも良くて、「見た目は」清楚なのに、ことエロに関してはどん欲な主人公と、そんな彼女を取り巻くこれまたエロにどん欲な人々が起こす騒動がひたすら楽しい。
官能描写は頻度も密度も結構なものなのだけど、不思議と生々しさを感じないのは言葉の選び方が上品? だから何だろうなと思う。もちろん、万人にはお勧めできないけれど、アホでエロいお話を読みたい人には是非お勧めしたい。
そういう人がどれくらい存在するかは知らないが。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
恋愛小説
- 感想投稿日 : 2011年7月1日
- 読了日 : 2011年5月22日
- 本棚登録日 : 2011年6月13日
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