あさましきもの

著者 :
  • 2012年9月27日発売
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本棚登録 : 87
感想 : 8
4

個人的にはかなり好きだった。
短くて良い。

3つのあさましき事例があった。
1つ目は意思の弱さであり、信頼であり、その罪を1人で抱えることの出来ない弱さ、などが感じられた。女性側が男を全く疑うことがないのがよりいっそう 浅ましさ が感じられることに貢献していたと思う。

2つ目は恋愛と見下しとが感じられた。どこか高い位置から相手をおちょくるような、欲に目をくらませてしまうことを感じた。

3つ目は身近な感じがした。一生ぬぐえないほどの羞恥であり、わだかまりをもっていること。

総じて人間には傍から見ると浅ましいと思ってしまうことが沢山あり、だからといって当の本人はそんなつもりなどなく、だからこそそれこそが人間なんだなと思えるような文だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月20日
読了日 : 2024年1月20日
本棚登録日 : 2024年1月20日

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