ハピネス

著者 :
  • 光文社 (2013年2月7日発売)
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本棚登録 : 2054
感想 : 317
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見栄をはるために嘘をつく。
自分を守るために嘘をつく。
子どもをごまかす嘘をつく。
結局それって自分に返ってくるんですね。

うまくいかないと全てにイライラ。
言わなくてもいいことを言ってしまう。

タイトルの「ハピネス」をつかむためにハピネスを装う。

疲れるけどそうしないとコミュニティの中で
生きていけない世の中なんですよね。
みんなそんなに強くないんです。
、、、、そんなことを感じる作品でした。

主人公である花菜ママの発言が読んでて痛々しい。
なんですぐにイライラして電話口で攻撃的になるのか。なぜ本当のことを言えず見栄をはるのか。
たぶんそれは自分の辛い過去への反省からくる疑心暗鬼であり、本当に強くならないといけないのに、ついつい自分を飾ってしまうところの自分自身に対する苛立ちなのかなと。
余計なことを考えてしまう。不安な先々を思ってしまう。
それって誰にでもある(と思う)ネガティブな部分なのかなと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年2月27日
読了日 : 2016年2月27日
本棚登録日 : 2016年2月27日

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