流 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2017年7月14日発売)
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本棚登録 : 2452
感想 : 226
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第二次世界大戦後の台湾を描いた小説。
主人公の祖父は戦地で大虐殺を行い、その記録がかかれた石碑を見る主人公から物語は始まる。

そこから急に、主人公が高校生時代までさかのぼり、祖父が惨殺される。祖父を殺害した犯人は見つからず、その犯人を捜していくのが大筋の物語です。しかし、私は、気が付くのが遅かったため、前半はつまらなく感じました。
前半は、主人公が、ヤクザな友達と付き合い堕落していく生活。替え玉受験が見つかり、進学校を退学になり、バカな高校に編入し、喧嘩の日々、大学受験にも失敗し…こういう人苦手…。
途中から、幽霊の話が出てきたり、幼馴染との恋があったり、ヤクザとの対立で怖い思いをして、兵役に逃れて…
祖父を殺害した犯人を推理していくうちに、誰だか気が付いて、本人に確認…胸も内やお互いの葛藤も…
最終的にはハッピーエンド。

後半の、犯人はそうきたか~というミステリー要素はとても面白かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年5月30日
読了日 : 2023年5月29日
本棚登録日 : 2023年5月30日

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