阿川さん、軽快でユーモアのある文章が読みやすく、やっぱり上手です。最近女優デビューもしてるけど演技もうまくって。。多才ですね。
なによりこの、横暴で気難しい父親とのエピソードを読み手に不快な気分を与えずに最後まで読ませたのは、文章力+愛情のお蔭でしょう。
とはいえ、それを差し引いてもこの父親の理不尽さには唖然としましたけどね。
具体例は省きますが普通なら絶縁してもおかしくないと思う。よくもまあ屈折せずに生きてきましたね、と声を掛けてあげたいくらいです。
そればかりか父親の晩年は甲斐甲斐しく入院のお世話までしているのだから、何十年も積み重なったあれだけの出来事をうまく昇華している阿川さんの懐の広さ、肉親に対しての無条件の愛の深さには恐れ入りました。
ただ、内容には一切口を挟まず、日本語の表現の指導のみを自ら行う作家としてのプロ根性には感銘を受けたし、父親なりの愛情を感じました。
親子の関係は色々ですからね。そういう関係もあるのかもしれません。。
でも、私の父親は普通に優しい常識人でよかったです。大事にしなきゃ☆
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2017年12月6日
- 読了日 : 2017年12月6日
- 本棚登録日 : 2017年12月6日
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