図書館にて目についたので、そのまま読み終えました。
絵本にしてはちょっとボリュームがありますが、内容は素晴らしい。
子供たちを守るために立ち上がったのは各国の代表ではありません。
税金で買っていいから、今の政治家達全員に読ませるべき!!
<あらすじ>
**「動物会議」**は、エーリヒ・ケストナーが送り出した大型絵本であり、単なる子ども向けの物語にとどまらず、戦争と革命の時代にあって深いメッセージを込められた作品です。
この絵本は、戦争の愚かさと人類のより良い未来への希求を伝えるために生まれました。ケストナーの洞察とユーモアが交錯し、一つの真実が浮かび上がります。それは、平和と共生のためには、時には違う角度から問題を見つめ直す必要があるということです。
絵本の中では、戦争の生々しい情景を動物たちの目を通して描き出し、広い年齢層に強いメッセージを伝えています。動物たちが開いた国際会議では、人間が引き起こす戦争の問題を解決しようとする緊急のシンポジウムが開かれ、共存のための新しい道を探ります。動物たちは、戦争と革命への深い怒りを表現し、人類に真剣な思考を促します。
この絵本は、子どもたちにとっても重要なメッセージを持っています。動物たちが提唱する国境廃止の概念は、子どもたちにとって非常に重要であり、自由で開かれた世界で成長する権利があると訴えています。また、動物たちは単に会議を開くだけでなく、人間に対して具体的な要求を行います。これは、彼らの生存権を守るための必要不可欠な行動であり、人間頼みからの脱却を図る大胆な一歩です。
「動物会議」は、古典とされるものの、そのテーマとメッセージは現代にも通じるもので、新たな視点で問題を考えるきっかけを与えてくれます。ケストナーの先見性は、戦争を経験した彼だからこそ描き出せるもので、そのメッセージは絵本を通して現在も続いています。
第二次大戦が終わり,各国の首脳たちは世界平和を維持するために国際会議を重ねていますが,成果があがりません.それを見て怒った動物たちは,自分たちで会議を開き人間たちに平和の道を示そうとします.動物たちのスローガンはただ一つ「子どもたちのために!」です.どういう会議になるのでしょうか.
内容(「MARC」データベースより)
戦争や食糧危機などで、真っ先に犠牲になるのが子どもたち。不幸な子どもたちを出さないために、世界中の動物たちが国際会議を開催し…。地球からあらゆる紛争をなくそうという願いをこめた絵本。再刊。
- 感想投稿日 : 2024年4月28日
- 読了日 : 2024年4月28日
- 本棚登録日 : 2024年4月28日
みんなの感想をみる